「開運」と「神様に愛される」神社巡り&お参りの作法とは?

新年は初詣や合格祈願などで神社を訪れる機会も増えますが、お参りにも作法があるのを知っていますか? 神社開運協会の白鳥詩子さんに、運気アップのための神社めぐりやお参りの作法をお聞きしました。

メインビジュアル:「開運」と「神様に愛される」神社巡り&お参りの作法とは?

開運アップ①初詣は松の内(1月7日)までに行く

白鳥:年が明けて最初にお参りするのが「初詣」で、何日までにしなくてはいけないという決まりはありませんが、「松の内」といわれる7日(地方によっては15日)に行くのがベストです。海外旅行や体調が悪くて1月の上旬に行けなかったという人でも、自分が行けるタイミングでお参りすれば問題ありません。大切なのは時期よりも「どの神社に行くか」ということです。

――どんな神社にいったらいいのでしょうか?

白鳥:ご利益があるといわれる有名な神社に行くもいいのですが、自分と関わりのある神社にお参りすることが大切です。まずは、自分の祖先や住んでいる土地にゆかりのある神社にお参りしてみてください。特に「氏神神社」「産土(うぶすな)神社」「土地神神社」の3つをお参りすると、運が開けたり、良縁に恵まれる人が多いので、ぜひ実践してみてください。自分にゆかりのある神社にきちんとご挨拶に行ったうえで有名神社にお参りすると、神様からのご神徳が厚くなると思いますよ。

・氏神神社
先祖代々、祖先神にあたる神様を氏神として祀った神社です。氏神様とは血縁関係にある氏族が共通におまつりする神様のことで、その氏族の祖先神であったり、氏族にかかわりの深い神様です。自分の祖先がどこの神社の氏子だったのか、親族の年長の人に聞いてみると分かることが多いようです。

地元まで行くのが大変なときは、同じ神様が祀られている近所の神社でお参りするといいでしょう。どこが氏神神社なのか分からないという場合には、総氏神である「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」様が祀ってある神社でお参りするようにしましょう。

・産土神社
産土神というのは、生まれた土地を守っている神様。生まれる前から一生あなたを守ってくれる守護神になってくれる神様です。生まれた土地の氏神様を調べてそちらをお参りしてみてください。地元から離れた病院で出産されるケースも多いので、その場合は「7歳まで過ごした場所の氏神様」をお参りするのがいいでしょう。

・土地神神社    
その土地に鎮まり守っている神様です。その土地に住んでいる人や働いている人を守ってくれる神様です。先祖代々の土地で生まれ育っている人は「氏神神社」「産土神社」「土地神神社」はすべて同じということになります。土地神神社は住んでいる場所から近い、規模が大きい、といったこととは関係なく昔から決まっているものです。氏神神社や土地神社がどこかわからないときは各都道府県にある「神社庁」に電話をして、先祖が住んでいた場所や現在住んでいる場所の住所を伝え「氏神神社を教えてください」言えば教えてくれます。各都道府県の神社庁のホームページで検索できる場合もあるので、ぜひ利用してみてくださいね。

開運アップ法②願いが叶う神社参りの作法

――参拝の正しい作法とはどんなものなんでしょうか?

白鳥:基本的に参拝のときに「こうしなくてはいけない」という堅苦しい決まり事はありません。ただ、昔から言われている方法は何かしらの理由があるものなので、できるだけ守ったほうがいいと思います。でも、「正しくお参りしないとご利益がない」というわけではないので、作法にとらわれすぎず、神様に感謝の気持ち持ってお参りすることが何よりも大切です。

〈手水舎での手の洗い方〉
①右手でひしゃくを持って水をすくいます。(右利き、左利きに関わらず右手で)
②その水で左手をそっと洗い流します。
③ひしゃくを左手に持ち変えて右手を洗います。
④右手にひしゃくを持ち変えて、左手に少し水をため、口をすすぎます。口に含んだ水は足元の溝になっているところに流しましょう。
⑤最後は手に持った柄の部分の汚れを落とすため、柄を立てて残った水で洗いが流して清め、元の位置にもどします。

2020年 「開運」と「神様に愛される」神社巡り&お参りの作法


〈参拝の作法〉
神社参拝の基本は「二拝二拍手一拝」です。そして、柏手といわれる拍手は大きく響くほど邪気を払うと言われています。大きな音を立てるコツは両手を合わせたら、少し右手を下にずらします。そして、手指をそろえ、手のひらの部分を少し丸め、ゆっくり力強く打ち鳴らすのです。これは弥生時代から行われていたお参りの作法の名残りとされています。お寺のお参りでは拍手はせず、静かに合唱するのが正しい作法です。

――お賽銭の金額には、決まりがありますか?

白鳥:「ご縁がありますように」と五円、など語呂合わせもありますが、お賽銭の金額はいくらでもかまいません。お賽銭はもともと、神前にまく「散米」や、洗ったお米を紙に包んでお供えする「おひねり」がもとになっています。それが、貨幣の流通に伴い「賽銭」になったもの。金額よりも「感謝の気持ち」が大切です。

開運アップ法③ヒールの靴はNG。おみくじを引く回数は1回。知っておくべきお参りの作法

――他にもお参りのときに気を付けたほうがいいことはありますか?

白鳥:神様は「清浄」なところに宿られるので、自分自身も浄化された状態で会いに行くのが良いとされています。手水舎で手口を清めるのも浄化のためですが、実は参道を歩くのも浄化のひとつなんです。拝殿とつながっている参道は、とてもいい気で満たされています。参道に敷かれている石は「玉砂利」と呼びますが、「玉砂利の玉」は「霊」にも通じ、「美しい」「大切な」という意味があります。玉砂利が敷かれているのはその場を清め、玉砂利を踏むことで参拝前に心を清めるためです。参拝の際は玉砂利がしっかりと踏みしめられるように、ヒールの靴ではなくフラットな靴で行くようにしましょう。

また参道を歩くときには真ん中ではなく、右か左に寄って歩いてください。参道を横切るときには「神様の道を横切らせていただきます」という気持ちで、少し頭を下げて歩くようにしましょう。

――おみくじは何回引いても大丈夫なのでしょうか?

白鳥:おみくじを引くのは1回です。おみくじは運試しではなく「神様からのメッセージを受け取る」という意味があるからです。「大吉」が出たから運気がいい、「凶」が出たら悪いことが起きると落ち込むのではなく、おみくじに書かれている言葉をしっかりと受け止めてください。おみくじを引く前には聞きたいことを心で唱えてから引くこと。「今年中に結婚したいのでどうしたらいいでしょうか」など具体的な質問をしてください。そのうえで引いたおみくじを読むとそこに書かれていることをアドバイスとして受け取ることができます。

開運アップ法④「節分」は運気アップのチャンス!

――初詣やお参りだけでなく、日々の生活で運気を上げるために良いことはありますか?

白鳥:神社にお参りにいくだけでなく、日々、ご先祖様に感謝する気持ちを持つことが何より大切です。そして、年明けの初詣と同じくらい大事なのが2月の節分。節分は運気が変わる、2度目の新年のような時期です。

節分には季節を分けるという意味があり、二十四節気の「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前日が節分となります。その中でも「立春」は1年の始まりで特別な意味がある日。節分は陰陽の力が均等になり、邪気が入りやすくなります。季節の変り目に体調を崩しやすくなるのもこのためだと言われており、節分には邪気を払い、健やか過ごすための「厄払い」として、古来より受け継がれた行事なのです。

――運気を上げる節分の過ごし方とは?

白鳥:節分の日は、氏神神社へお参りします。氏神神社が遠方の場合は、朝に自宅や会社の近所に鎮座する神社へお参りして、身も心も浄化させてください。豆まきは家長が行い、家の奥、つまり、玄関から遠い部屋から豆をまきます。豆は下から上にまき、「鬼は外」と言って豆をまいたら、すぐに窓を閉めること。窓を開け放しているとそこから鬼(邪気)が入り込むといわれていますので、素早く閉めるようにしましょう。

「新年にお参りに行けなかった」という人も、2度目の新年である「節分」で運気を良くすることができます。初詣も節分も昔から受け継がれてきた大切な行事。そこには、単なる習慣だけではない深い意味があります。新年や節分は気持ちを切り替えるきっかけにもなる時期。自分のご先祖さまに想いをはせたり、日々の生活を見直す時期としてとらえてみるのもいいかもしれませんね。

------------------
今回お話をうかがった白鳥詩子さんの著書『神社で引き寄せ開運☆: 神さまに愛されるお参り&ご利益ブック』では、神さまからのメッセージを上手に受け取るために守りつがれてきた、とっておきのお作法を完全紹介。人気神社ガイドとしても話題の著者が選んだ、全国おすすめ神社リストも掲載されています。

この方にお聞きしました

白鳥詩子さん

神社開運協会会代表・神社開運コンサルタント。神社仏閣を守る家庭に生まれ、11歳で巫女デビュー。神社に関する知識や巫女の経験を活かし、「正しい参拝のお作法を学ぶツアー」や「神さまに愛される開運法則」など「神社文化」を次世代と世界に伝え残す活動をしている。公式サイト/http://shiratori-utako.com/

白鳥詩子さん

※記事の情報は2019年12月31日現在のものです。

  • 1現在のページ