「帽子が似合わない」「前髪の位置が決まらない」帽子のお悩み、解決できます!

お店で試着した時と、家でかぶった時のイメージが違う…。前髪をどうしたらいい? 帽子に関する悩みは、人それぞれ。そこで帽子スタイリストの里和さんに、「似合わない」から「似合う」に変える帽子の楽しみ方を教えていただきました。

メインビジュアル:「帽子が似合わない」「前髪の位置が決まらない」帽子のお悩み、解決できます!

この方にお聞きしました

里和(さとわ)さん

帽子とメガネのスタイリスト。2006年より帽子作家として活動。銀座三越や京王百貨店(新宿)などでグループ展を行った際、「似合う帽子の選び方」を知りたいお客さまがたくさんいることに気づき、「似合う帽子を見つける3つのポイント」を帽子理論として独自で体系化。その後、帽子スタイリストとして活動を始める。同時期にメガネの相談を多く受けるようになり、現在はメガネと帽子のスタイリストとして活動。プロ向けの講座「メガネと帽子のプロ養成カレッジ」なども開催している。https://satowa-hat.com/

里和さん

試着した時と帽子をかぶったイメージが違う。その原因は?

里和 「あれっ? 何か違う…」と思う一番の原因は、全身と帽子とのバランスが悪さです。店頭と家でのイメージの違いを解消するためには、お店で試着する時、必ず姿見で全身を見て、ちょっと引いた視点で全身のバランスを見ながら「似合う」「似合わない」を判断することが大切です。

もう一つ大切なのが、帽子と小物(バッグ、アクセサリー、靴、スカーフなど)のテイストを合わせること。カジュアルやきれいめなど、小物同士のテイストを合わせることで一気に全体の雰囲気がまとまります。この時、色まで合わせてしまうとやりすぎ感が出てしますので注意しましょう。

帽子スタイリスト・里和さんが見つけた「似合う帽子選び」のメソッド

--顔の形にあわせて選ぶという情報をネットなどで目にしますが、顔の形は年齢や体系の変化とともに変わってしまいます。

里和 顔と帽子の形の相性もありますが、それ以外にも「似合う帽子選び」の法則があります。これからご紹介する3つのポイントを押さえていただければ、お気に入りの1点を見つけやすくなると思います。

\まずは、帽子の部位から/

 

帽子の部位


\似合う帽子を見つける3つのポイント/

POINT1  クラウンの形が顔の輪郭に似たものを選ぶ

里和 ハット、キャスケット、中折れ帽、ベレー帽などすべての帽子選びに共通するのが「顔の輪郭に似た形を選ぶ」こと。帽子の形を利用して、顔の輪郭を理想の顔形といわれる「卵型」に近づけていくとバランスが良くなります。

例えば、顔が丸い人はベレー帽のようにクラウンに曲線があるタイプを選ぶと、帽子の曲線に顔のラインがなじんで顔の丸みが目立たなくなります。顔が全体的に丸くてちょっとエラがはっている人は、クラウンが角ばっている帽子を選ぶと、帽子と顔のバランスがよくなり、目の錯覚で顔の輪郭がすっきりします。

ただし、面長な人はこの法則にあてはまりません。例えば、中折れ帽のような縦長のクラウンは面長な人と輪郭が似ていますが、実際かぶってみると顔の長さが際立ってしまいます。顔の長さが気になる人は、クラウンが平らなタイプを選ぶと良いと思います。

POINT2  ブリムの広さは身長に合わせて選ぶ

里和 帽子はブリムが広くなればなるほどボリュームが出ますし、重心が上がってバランスがとりにくくなります。身長に対してブリムが広いと大げさに見えてしまい、身長が低く見えたり頭が大きく見えるので、小柄な人ほどブリムの広さに気を付けて選んでください。

POINT3  肩のラインとブリムのラインを合わせる

里和 なで肩といかり肩で、似合う帽子は変わってきます。なで肩の人は、肩のラインにあわせてブリムが下がっている(または、ブリムの位置を下げられる)タイプを選ぶとなで肩が目立たなくなります。いかり肩(肩のラインが平行)の人は、ブリムの形も平らになっているカンカン帽のようなタイプを選ぶと、肩と帽子のラインがなじんで自然に見えます。

なで肩に似合う帽子
なで肩の人に似合う帽子
いかり肩に似合う帽子
いかり肩の人に似合う帽子


--体型によっても、帽子の選び方は変わるのでしょうか?

里和 ふくよかな人は、肩に厚みがありますよね。肩の厚みを目立たせないためには、

●ツバ広タイブ
●ブリムの端に装飾があるもの
●ストローハットでブリムの端が切りっぱなしになっているもの

など、立体感を感じさせるデザインを選ぶのがおすすめです。ふくよかな方以外で、体型的に上半身に厚みがある方にも有効です。

「似合わなかった帽子」を「似合う帽子」にする方法

①正しいかぶり方を知る

里和 帽子には正しいかぶり方があるのをご存じですか? 「なんかしっくりこない」と思っていた原因として帽子のかぶり方が浅かっただけということが多いので、まずはかぶり方を変えることから始めてみてください。

\帽子の正しいかぶり方/

1.帽子の前と後ろを持ちます。

2.頭に軽く帽子をあて、後ろは浮かせたまま前側の位置と深さを決めます。かぶってから帽子の位置や深さを調整しようとすると、髪が乱れるため深くかぶる前に位置を決めることがポイントです。


3.「顔がきれいにみえる」と思う位置が決まったら、前側の位置はそのままで後ろ側をグッと引っ張り、深くかぶります。

4.最後に、左右の位置を軽く調整してバランスを整えましょう。


②前髪の位置は、なりたいイメージに合わせて決める

里和 前髪の位置や出し方に正解はなくて、「自分をどう見せたいか」や「お悩み」によって前髪の出し方を変えるとイメージに合ったスタイルを作りやすいと思います。

前髪をうまく出せなかったりぺしゃんこになってしまうという人は、前髪の分け目を8:2くらいに分けてから帽子をかぶると前髪がきれいに出やすくなります。

●顔をすっきりみせたい、大人っぽくみせたい
前髪を隠して深めにかぶるのが良いですね。その時、前髪以外の髪を帽子から出すとバランスが良くなります。

●かわらしい印象にしたい、若々しくみせたい
前髪を出しましょう。前髪を出した分、かぶり方が浅くなりますのでかわいらしい印象になります。

●丸顔が気になる人は
顔を長くみせたいので前髪を隠したほうが良いのですが、前髪を隠すと顔の丸みが目立ってしまいますので、サイドの髪の毛を顔に沿わせて顔の丸みを隠します。

●面長の人は
前髪を出して顔の面積をできるだけ少なくします。前髪を隠したい時は、顔の長さをできるだけ強調しないよう帽子を深くかぶりましょう。

面長の人は、年齢を重ねていくうちに、目の横のあたりがくぼんでくることがあります。その場合は、くぼんでいる部分を帽子で覆うと印象が柔らかくきれいにみえます。

--前髪を隠す時は、眉毛のメイクにも気を使った方が良いですよね。

里和 前髪を隠すときは、顔の印象がぼやけないよう眉毛を少しキリっと太めに描いた方が良いですね。そのほうが、帽子とのバランスが良くなります。


③帽子を自分仕様に変える

【小物やマスクとのコーディネート編】

里和 帽子にブローチを付けたり、大判のハンカチを巻いたりして自分仕様にカスタマイズするのもおすすめです。ニット帽に大ぶりでキラッと光るピアスを差すだけで、顔回りが明るくなります。

\ブローチを付けるだけでイメージが変わります/

似合う帽子の選び方
似合う帽子の選び方

里和 細い中折れ帽は、丸顔やエラを目立たせてしまうのですが、ハンカチやスカーフを巻くとその分の厚みが出て小顔効果が生まれます。パーソナルカラーをご存じの方は、ご自身のパーソナルカラ―が入った小物を合わせるのも良いですね。

--ブリムが広い帽子の場合、マスクとのバランスも考えたほうが良さそうですね。

里和 冬場はこぶりな帽子をかぶることが多いのでそれほど気にする必要はないですが、夏にブリムが広めの帽子をかぶると顔回りの密度が高くなってしまいます。マスクはピンク、ベージュ、ラベンダーなど肌なじみの良い色をつけると、顔回りがすっきりとまとまります。

【かぶり方のアレンジ編】

里和 その日の気分や洋服に合わせてかぶり方を変えてみてはいかかでしょうか? ひとつの帽子でいろんなかぶり方ができますので、 ぜひ試してみてください。

●左右非対称にかぶって女性らしく

●顔を出すと元気で明るいイメージに

●自分の好きな側の顔の表情を見せるのもいい

帽子の汚れ防止と保管方法

--メイクをしているときに、帽子の額部分が汚れるのが嫌なのですが…。

里和 私は汚れやすい部分に不織布やグログランリボンなどを粗く縫い付けて、汚れたら取り換えています。帽子ショップなどで売っている帽子用の汗染み防止シートを使っても良いと思います。

粗く縫い付けるだけでOK!
粗く縫い付けるだけでOK!


--長く使い続けるためには、保管の方法も重要ですよね。

里和 キャップやキャスケットなどは折りたたんで保管できますが、ブリムがある帽子はそのまま置くと型崩れを起こしてしまいますので、厚紙の筒に入れて保管します(下記、写真参照)。私は、ユニクロでヒートテックを買うと入っている厚紙を2枚重ねて厚みを出し、それを筒状に繋げてテープで留めたものを使うこともあります。

帽子の保管方法


重ねて置く場合は、内側に薄紙のあんこをいれて軽く重ねます。

帽子がつぶれてしまうので、重ねるのは2点まで。
型崩れしないよう、重ねるのは2点まで。

帽子ひとつで、スタイルアップにもつながります。

里和 帽子ひとつで、垢抜けたりスタイルがよく見えたりしますし、全体の雰囲気がガラッと変わりますので、洋服を買い足さずにスタイリングの幅が広がります。今回ご紹介した「似合う帽子をみつける3つのポイント」を参考に、持っているお洋服との帽子のコーディネートを楽しんでいただけたらうれしいです。


※記事の情報は2022年2月22日時点のものです。

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