おいしさに妥協なし！ 本格エスニック料理を塩抜きで【塩抜きダイエット実践編51】

こんにちは。野菜料理家の庄司いずみです。

この連載では、「調理に塩を使わない」ことが唯一のルール、始めたその日に速攻で1㎏落ちる人も少なくない魔法のメソッド、塩抜きダイエットを紹介しています。

塩抜きで速攻体重が落ちるメカニズムはこちら。

そして実践テクニックや塩抜きレシピは、過去の記事でご覧くださいね。

この連載をチェックしてくださっている方ならば、塩抜きレシピが意外とおいしいことは体験済みかもしれません。ですが、メニューによっては、「薄味かなぁ」と感じることもあると思います。

塩を抜くことでむくみは速攻でとれ、するする体重は落ちていきますが、味の点で満足できず、続かない方がもしいらしたら、それはもったいない話です。

そんな方にお試しいただきたいのが、今回ご紹介する塩抜きエスニック料理です。

この連載でも「味のマジック」については何度か触れてきました。酸味と甘味が合わさることでなぜか塩気を感じる、という法則です。

酸味と甘みといえば、そう、エスニック料理が大得意とする味付けです。つまり、エスニック料理なら、塩を抜いてもおいしさそのまま！ 違和感なく食べられるというメリットがあるのです。

この回でご紹介した塩抜きスィートチリソース風も、甘酸っぱい味で塩抜きデーにとても重宝します。

今回は、そのスィートチリソース風をさらにおいしく進化させた「ザクザクスィートチリソース」をご用意しました。「ザクザクスィートチリソース」で作る塩抜きエスニック料理のレシピもありますので、ぜひお試しください。

まずは「ザクザクスィートチリソース」の作り方から。

味のベースは酢とメープルシロップです。この2つを混ぜるだけでもおいしいのですが、ザクザク食感の素材をたっぷり加えることで、塩抜きの物足りなさをまったく感じさせない、さらにおいしいソースになります。

●ザクザクスィートチリソース（作りやすい量/120ml分）

軽く煮詰めてとろみを付けるので食材との絡みもよく、これさえあればなんでも食べられるおいしさです。キャベツやきゅうりをつけて食べてもいいし、ドレッシングがわりにもなりますよ。

先ほどご紹介したザクザクスィートチリソースは、もちろんエスニック料理に大活躍してくれます。生春巻きのタレとして使うと最高なんですよ。

ザクザク素材が入っているので食感がよく、海老や肉が入っていない生春巻きでも物足りなさを感じません。
 

●野菜とマッシュルームの生春巻き（4本分）

お次はさっぱりおいしく、疲れた時にもおすすめのレシピ。酸味がきいたトムヤム風スープです。

今回は出汁なしの水を使って作っていますが、昆布出汁など好みの出汁を使えば、よりおいしく仕上がります。
 

●きのこのザクザクトムヤムクン風（2人分）

ザクザクスィートチリソースはエスニック料理の人気メニュー、春雨サラダの味付けにも使えます。

レシピではにんじんやいんげんを使っていますが、ピーマン、もやし、小松菜など、ありあわせの野菜でアレンジもOKです。

作り置きもできるので、少し多めに仕込んでおけば、塩抜きデーに「もう一品」という時大助かり間違いなしですよ。
 

●塩抜きザクザク春雨サラダ（3～4人分）

ザクザクスィートチリソースは、ほかにもパイナップルとパクチーたっぷりのチャーハンにたらりとかけたり、野菜やきのこのフリットのタレにもいいですよ。

ちなみに今回ご紹介した3品ですが、もしも味が薄いと感じたら、ソースをさらに増やしてもOK！ どれだけ使っても塩分ゼロなので、塩のとりすぎにはなりません。安心して好みの量で味付けして食べられるのも嬉しいですね。


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【ご注意】
塩分は血圧を一定に保ったり、筋肉をスムーズに動かしたりと、人間にとって欠かせないものです。塩抜きダイエット中であっても、汗をかいたら水分と塩分を適度に摂ることが重要です。特に熱中症が心配な時期は体内の塩分が不足しないようご注意ください。また、すでに塩分をコントロールしている方や、水分やカリウムの摂取を制限されている方、健康に不安のある人は主治医に相談してから行ってください。

※記事の情報は2023年8月25日時点のものです。