スマートウォッチ入門。つけているだけで病気予防、妊活、睡眠チェックができる!

血中酸素計測、ストレス度チェック、睡眠、生理周期、消費カロリー計測など腕につけているだけ健康管理ができるスマートウォッチ。自分に最適なものを選ぶためのヒントとおすすめ製品を家電プロレビュアーの石井和美さんに教えていただきました。

メインビジュアル:スマートウォッチ入門。つけているだけで病気予防、妊活、睡眠チェックができる!

この方にお聞きしました

石井和美さん

フリーライター/家電プロレビュアー。白物家電や日用品などを中心に製品レビューを得意としています。レビュー歴15年以上。茨城県守谷市に家電をレビューするための一戸建てタイプ「家電ラボ」を開設、冷蔵庫や洗濯機などの大型家電のテストも行っています。ライター、家電コメンテーター、家電コンサルタント。

石井和美さん

スマートウォッチ女子が増えている理由

――スマートウォッチはスポーツをする人や男性用というイメージでした。

石井 女性にとって時計はアクセサリーでもあるので、ごつい、かわいくない、リストバンド風な黒いタイプしかない、という点でスマートウォッチを日常でつける人は少なかったと思います。最近は、リストバンドがカラフルでかわいいデザインのものがたくさん出てきて、女性の選択肢も広がってきているせいか、スマートウォッチをつけている女性を街中でよく見かけるようになりました。エレガントなブレスレットタイプなど、ビジネスシーンでも使えるデザインのものも増えてきています。

――スマートウォッチって、5,000円程度から10万円以上のものまで価格に幅がありますよね。

石井 機能性、デザイン、リストバンドの素材などによつて価格は変わってきます。使う目的やライフスタイルに合わせて、ご予算にあうものを選ぶのが良いと思います。

スマートウォッチで何ができるの?

――スマートウォッチで血中酸素測定ができるモデルも出始めていると知って、感染対策にも使えるし便利だなと思っているのですが、それ以外にどんな使い方をしたらよいのでしょうか?

石井 出始めの頃はスマートフォンと連携させて、SNSの通知や電話の着信など通知機能をメインに使っている人が多かったのですが、最近は運動不足を気にしている人が増え、「フィットネストラッカー」として使っている人が多いですね。

コロナ禍以降に発売された最新モデルは血中酸素や血圧測定、心電図機能など、健康管理の機能が進化しています。機能は増えているのに価格は旧モデルとそれほど変わらないので、初めて購入するなら今がベストタイミングだと思います。

\フィットネストラッカーとは?/
歩数や消費カロリー、睡眠時間といった身体活動量を計測し、自動的に記録してくれる端末のこと。近年はスマートウォッチにフィットネストラッカーと同レベルの機能を搭載したモデルが増えています。


------------スマートウォッチで、できること---------------

●健康管理
歩数計、消費カロリー計、移動距離記録などで運動データを計測したり、心拍計、睡眠計、生理周期管理などができます。

●GPS機能
スマートフォンを持たないままマラソンやウォーキングをしても、GPS機能があればデータを連携してアプリで管理ができます。

●通知機能
着信やメール、SNSで受信したメッセージを通知表示できるのはもちろん、音声入力で返信できる機能を備えたモデルもあります。

●電子マネー決済
Suicaやクレジットカード決済対応のモデルであれば、時計をかざすだけで改札を通ったり、買い物ができます。

●音声アシスタント
話しかけて、天気予報などを確認できる。

●音楽再生
音楽をストリーミング再生できたり、端末本体に音楽を保存・再生できる。

●写真撮影
カメラ内蔵タイプのほか、スマートフォンのカメラを遠隔操作できる機能を備えたモデルがあります。

●緊急通報サービス
着用者の転倒を検知して、必要に応じて緊急通報サービスに連絡する「転倒検出機能」や、海外での万一の事態に備える「国際緊急通報機能」など。

※上記の機能は一例です。すべてのスマートウォッチに搭載されている訳ではありません。

健康管理が目的なら、この機能があれば十分です!

――たくさん機能があっても、使いこせないという心配が…。

石井 SNSや電話の通知、ジョギングやウォーキングの距離と消費カロリーの計測、睡眠管理などの機能があれば十分だと思います。電子決済を使う方なら、決済機能が付いているタイプを選ぶと便利です。


\編集部スタッフが、スマートウォッチを1週間使ってみた!/
スマートウォッチ初体験の編集部スタッフが使ってみて「これは便利!」と思った機能をピックアップしました。

「睡眠計測」で、睡眠環境を見直すきっかけになる。

編集部員K

編集部員K

寝入りは深い眠り、次第にレム睡眠とノンレム睡眠を交互に繰り返しているので、睡眠のリズムは良さそう…、ということがわかってちょっと安心。

「ストレス計測」で、家族に対して感情のコントロールをしなければ…と痛感。

編集部員K

編集部員K

どの時間帯にストレスがピークに達しているのがわかります。私の場合は、会議中や家族と口喧嘩している時にストレスレベルが高くなっていました…。

「血中酸素計測」で感染症対策に?!

編集部員K

編集部員K

新型コロナウイルス感染症の症状の目安となる血中酸素飽和度。医療用ではないので、あくまでも目安として使うのには便利。

「生理周期」で気持ちが不安定になる日を予測できる。

編集部員K

編集部員K

私の場合、生理周期の管理というより、生理周期に伴うメンタルの管理ができて便利だなと思いました。生理周期のどの段階で気分が落ち込んだり、体調が悪くなるのかを細かく記録できるため、周期を通じて心とカラダに不調が起こる時期が予測できます。

自分の活動量を知ることで、「動く」ことを意識するようになる。

編集部員K

編集部員K

1週間平均で1,094歩…。「歩いていなかったな~」と反省。 1週間の活動量を知ることで「少しは動かなきゃ」という気持ちに。運動するまではしなくても、意識的に階段を使うようになりました。

⑥「動きましょう」など、スマートウォッチが通知してくれる。

編集部員K

編集部員K

長時間座ったままで仕事をつづけていると、「運動しましょう」「休憩しましょう」といったアドバイスがディスプレイに表示されます。アドバイスされると、「ストレッチでもするか」「お茶でも飲もう」と休憩するきっかけになりました。

※上記は「GARMIN vivomove 3S」の使用例です。全てのスマートフォンに下記の機能が搭載されている訳ではありません。

仕事にも使えるスマートウォッチ選びのポイント

――仕事用として使うのには、どんなタイプがおすすめですか?

石井 スマートウォッチには「ハイブリッドタイプ」と「タッチスクリーンタイプ」の2種類がありますが、仕事用として使うなら針がついていて普通の時計にも見える「ハイブリッド」タイプが人気です。見た目は腕時計なのに、運動データの計測機能、睡眠計測、生理周期管理など健康測定機能が付いていて、女性の支持は高いです。

●ハイブリットタイプ



●タッチスクリーンタイプ
ディスプレイが液晶画面でタッチしながら操作ができるので、小さなスマートフォンという感覚で操作ができます。


――デザイン面以外で気にしておきたいポイントは?

石井 仕事用として使いたいのなら、リストバンドを取り換えられるタイプが良いですね。データを取るために24時間つけたまま過ごす必要があり、シーンにあわせて時計を取り換えるということはしません。時計を長時間はずしてしまうとデータを取り直さなければならならないので、基本1個のものをずっと使い続けることになります。リストバンドを取り換えることができれば、シーンに合わせた使い方ができます。

ファッションや使うシーンで雰囲気を変えたいなら、リストバンドも着替えられる方がいい。
ファッションや使うシーンで雰囲気を変えたいなら、リストバンドも着替えられる方がいい。

24時間使う前提で、デザインが良くて使いやすいものを選ぶ。そうしないと、せっかく買っても使わなくなってしまいます。

24時間、寝ている間もつけるから軽量なほうがいい!

――1週間使ってみて、装着感も大事だなと思いました。

石井 フィットネストラッカー」として使う場合、寝ている間もつけておく必要があるので重いのはダメです。スマホを時計代わりにしていて、数年間腕時計をつけていなかった人にとって大きくて重いスマートウォッチは邪魔になるだけ。つけていてストレスにならないよう、できるだけ軽量なものを選んだ方が良いと思います。

リストバンドの締め付け感、肌と素材との相性など違和感がないものを選んだ方が良い。
リストバンドの締め付け感、肌と素材との相性など違和感がないものを選んだ方が良い。

対応OSの確認もお忘れなく!

――スマートウォッチはスマホとの連携が必要になるため、対応OSの確認も必要ですよね。

石井 Apple WatchはiPhoneにしか対応していません。iPhoneとAndroid、両方に対応していても一部の機能についてAndroidしか機能が使えない製品もあります。OSのバージョンも確認しておいた方が良いですね。

【2021最新モデル】石井さんおすすめのスマートウォッチはこちら!

1.HUAWEI Band 6 サクラピンク
2.OPPO Band Style
3.fitbit Versa3 ピンククレイ 
4.GARMIN vivomove Light Sand/Rose Gold
5.Apple Watch Series7

おすすめのスマートウォッチ①HUAWEI Band 6 サクラピンク

おすすめのスマートウォッチ①HUAWEI Band 6 サクラピンク

石井 「まずは使ってみたい」「高額品を買うのはちょっと…」という方たちに人気。値段が安くて使いやすい、初心者向けの製品です。基本的な機能はありますし、ディスプレイのサイズが1.47インチと大き目で画面が見やすいのがポイント。リストバンドの色が数種類ありますが、「サクラピンク」はやわらかな印象で女性におすすめのカラーです。

●主な機能
・96種類のワークアウトモード
・血中酸素測定(医療目的での使用不可)
・心拍数モニタリング
・睡眠モニタリング
・着信、メッセージ確認 など
※一部の機能はAndroidのみ対応

●DATA
・販売価格:8,580円
・対応OS:Android 6.0以上、iOS 9.0以上
・重量:約18g(ベルト含まず)
・バッテリー持続時間:最長14日間
・別売りのリストバンド:なし
オフィシャルサイト

おすすめのスマートウォッチ②OPPO Band Style

おすすめのスマートウォッチ②OPPO Band Style

石井 縦長タイプのスマートウォッチです。リストバンドが2種類あって、使うシーンによって取り換えられます。白のリストバンドは実際につけるとかわいいくて、スーツに合わせても違和感がないのでビジネスシーンでも使えますし、4,480円と初心者向けのお手頃な価格だからアクセサリー感覚で使えます。フィットネストラッカーとしても機能が充実していて、とてもお得な製品だと思います。

●主な機能
・12種類のワークアウトモード
・血中酸素測定(医療目的での使用不可)
・心拍数モニタリング
・睡眠モニタリング
・着信、メッセージ確認 など
※一部の機能はAndroidのみ対応

●DATA
・販売価格:4,480円
・対応OS:Android™6.0以上、iOS 12.0以上 
・重量:約10.3g(ベルト含まず)
・バッテリー持続時間:最長12日間
・別売りのリストバンド:なし
オフィシャルサイト

おすすめのスマートウォッチ③fitbit Versa3 ピンククレイ

おすすめのスマートウォッチ③fitbit Versa3 ピンククレイ

石井 ジョギングやウォーキングをする時、スマホが邪魔ですよね。この製品はGPSが内臓されているので、スマホを置いて出かけられます。リストバンドの種類が豊富で、交換が可能です。画面が細長いタイプが嫌いな人がいますが、この製品は画面が大きくて、リストバンドの着せ替えが楽しめるのがいいですね。Suicaなどの電子マネー決済もできて、2万円台はお得だと思います。

●主な機能
・GPS搭載
・Suica、クレジットカード、デビットカード対応
・血中酸素測定(医療目的での使用不可)
・心拍数モニタリング
・睡眠モニタリング
・着信、メッセージ確認
・生理周期記録
・ストレススコア など

●DATA
・販売価格:24,990円
・対応OS:Android™8.0以上、iOS 12.2以上  
・重量:非公開
・バッテリー持続時間:6日間以上
・別売りのリストバンド:あり
オフィシャルサイト

おすすめのスマートウォッチ④GARMIN vivomove 3S Light Sand/Rose Gold

おすすめのスマートウォッチ④GARMIN vivomove 3S Rose Gold

石井 女性に人気のハイブリッドタイプです。普段から針が見えていて、腕時計のように使いたいという人におすすめ。電話の着信やSNSのメッセージの確認、電子マネーの決済などスマートフォン代わりになるだけでなく、血中酸素計測、消費カロリー表示、「そろそろ動いて」とアナウンスしてくれたり、水分補給、生理周期、ストレス計測など健康管理もできます。

●主な機能
・GPS搭載
・Suica対応
・フィットネスの記録
・血中酸素測定(医療目的での使用不可)
・心拍数モニタリング
・睡眠モニタリング
・着信、メッセージ確認
・生理周期トラッキング
・水分補給トラッキング
・ストレス計測 など

●DATA
・販売価格:30,800円
・対応OS:Android™7.0以降、iOS 13.0以降  
・重量:38.6g
・バッテリー持続時間:Smartモード最大4日間、時計モード最大プラス7日間
・別売りのリストバンド:あり
オフィシャルサイト

おすすめのスマートウォッチ⑤Apple Watch Series7

おすすめのスマートウォッチ⑤Apple Watch Series7

石井 Apple Watchの最新モデルです。心拍数などカラダの異常を感知した瞬間にアラートを出すなど、機能的に他ブランドの一歩先を進んでいるというのが、Apple Watchの優れた点。Apple Watchを使いたいからスマホをiPhoneに換えるという人もいるくらいその機能は突出しています。リストバンドも豊富。エルメスやNIKEとのコラボしたリストバンドもあります。

●主な機能
・GPS搭載
・Suica、クレジットカード、プリペイドカード対応
・血中酸素ウェルネスアプリ
・心電図アプリ
・心拍数モニタリング
・睡眠モニタリング
・マインドフルネス機能
・着信、メッセージ確認
・生理周期トラッキング
・緊急SOS
・転倒検出 など

●DATA(ディスプレイサイズ 45mmと41mm)
・販売価格:48,800円~
・対応OS:Watch OS  
・重量(ベルト含まず)
   45mmの場合 アルミニウム: 38.8 g、ステンレススチール: 51.5 g、チタニウム : 45.1 g
 41mmの場合 アルミニウム: 32.0 g、ステンレススチール: 42.3 g、チタニウム: 37.0 g
・バッテリー持続時間:1日 最大18時間
・別売りのリストバンド:あり
オフィシャルサイト

スマートウォッチはプレゼントにもおすすめ!

デザインがかわいくて、健康管理ができる。リーズナブルな製品もあるので、購入しやすい。自分用としてはもちろん、友達や家族にスマートウォッチをプレゼントするのもおすすめです!


※価格は各ブランドサイトに掲載されている税込金額です。
※主な機能やスペック情報は、ブランドサイトに掲載されたものを基に掲載しています。
※記事の情報は2021年12月7日時点のものです。

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